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  • 執筆者の写真saisinonana

『過去に飲まれる』製作メモ

こういう話書いた方がいいって言われたので書いてゆきますね ○音作り

しょっぱなから自分なら おっ と思うようなエモい、好みと感じる音で始まります

これが曲の自己紹介になっていると思います。

ここでまず同じように感じてくれる人を選別といいますか、キャッチすることを期待しています。


逆にここで好みじゃないなと思う人はその先も好みじゃないのではないかと思います。

サブベースで広がりを演出しました、ベルを歪ませた音はエモくて好きです。

イントロ〜bメロは人間がみんな死に絶えたディストピアのようなイメージで音を作りました。


音像を、前々回投稿した『上澄みとヘドロ』という曲とは違うものにしたいと思いました。

普通にミックスしていると近づいてしまったので意識して修正しました。


『上澄みとヘドロ』はメタル風の曲であり、激しさやエモさを表現する事に重点を置きましたが今作の『過去に飲まれる』はポップ寄りのロック、バラードといったイメージで作りたかったのでリズムに勢いが出過ぎないように注意しました。 


サビのスネアはあまり勢いが出過ぎないように結構ハイを削ったと思います。


ドラムは生系と電子系を重ねたサウンドにしました。

キックはサビで2種類、低めの音域を主にエレクトリック系のキックが担っていてアタック成分はアコースティックキックの割合が多いです。


演奏は全部打ち込みで、間奏のギターソロが気に入っています。


SAKIの場合、歌唱力で攻めていきたいと思ったので歌が目立つようボーカルがメインのミックスをしました。

なぜミックスの話ばかりしているのかと思うかもしれませんが、ミックス次第で全く印象の違う曲になるからです。絵で言うとアレンジがペン入れ、ミックスが色塗りくらいの感じです。(個人の感想です)



○歌

今回は初音ミクNTに歌ってもらうつもりでした。 しかしこの曲の場合調声してもカタコト感が否めなく感じ、その点V3はとても滑らかに歌ってくれるのですが分離のよさと音質では断然NTがよく、どちらも捨て難い反面で不満が残りました。


バラードであるし歌唱力がほしいメロでもあったので、自分で歌うことも考えましたがこれも違和感がありました。

想定していた歌声がかっこいい系であったしサビが難しく人間にはきつい音域です。


SAKIはとても素晴らしく、私の声とはほぼ真逆の特性を持っているのでとても楽しかったです。

カバー動画などを見ると使い手によって結構雰囲気が変わるようで、私が調声するとかっこよくて少しキザな雰囲気が強調されるように感じます。

使う人が頭の中で描いている理想の歌い方を再現できるように思います。

現実的にこの歌唱力を身につけるのはかなり大変であるし、このくらい上手なしかも声が好みなシンガーと出会い自分の思い通りに歌ってもらう事はかなりハードルが高いので打ち込みで再現できるのはすごい事です。

SAKIでは動作が軽いこともありかなり調声はスムーズでしたがサビの「逃げて逃げて」の部分はすごくこだわって作りました。 自分で歌いながら考えると強弱の付け方など理解できて再現できました。


ちなみにNTはV3の比じゃないくらい重く、そこそこ速いはずの私のPCで途中からまともに動かずかなり辛かったですが一回使うともうV3やV4Xには戻れないかなというのが私の感想です。


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